錫の酒器が人々の心掴んで離さない理由

割れない、錆びない

金属なので、陶器やガラスなどのように割れることがありません。また、錫は金属のなかでも非常に特殊な素材で、空気中でも水中でも錆びません。そのため有害物が溶け出るようなことがなく、人体に悪影響を与える心配も無いのです。

熱伝導率が良い

熱伝導率がとても良いということも大きな特徴の1つです。「熱伝導率が良いと日本酒を飲むときにどんなメリットがあるの?」と思う方もいるかも知れませんね。熱伝導率が良いことで、すぐに器の温度を変えることができます。例えば、湯煎で燗を付けるとき(お酒をあたたるとき)など、周りのお湯の温度が錫の器に伝わりやすいのでお酒が温まりやすくなったりします。また、錫の器を手で温めることで温度変化をつけたりできることも錫の器の持つ特徴です!

優れた殺菌・鮮度保持の機能

錫は高いイオン効果による優れた殺菌・鮮度保持の機能を持っています。古くから「錫の器に入れた水は腐らない」や「お酒の雑味が抜けておいしくなる」などと言われており、酒器や茶器に使用されてきたのです。また、錫の器の中に入れた切り花が、他の素材でできた花瓶にくらべ長持ちすることからも、その効果がわかりますね。

口当たりがまろやかになる

そして、錫はお酒の口当たりをまろやかにすると言われています。これは、錫とフーゼル油が関係しているようです。
フーゼル油とはアルコールを醸造するときに生成される揮発成分であり、特に日本酒とワインに多いと言われています。錫はフーゼル油を溶かす作用を持っています。この作用によって日本酒の味がまろやかになると言われているようです。